なでしこ銘柄45社を発表
16日、経済産業省は、株式会社東京証券取引所と共同で、女性活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として選定し、公表した。
なでしこ銘柄とは
なでしこ銘柄とは、女性の活躍を推進する優れた上場企業を選定するものである。
選定された企業を、中長期の企業価値向上を重視する投資家に紹介することで企業への投資を促進し、各社の取り組みをさらに加速していくことを狙いとしている。
当初は東証一部上場企業から選定していたが、平成28年4月「女性活躍促進法」が施行されることを受け、東証二部、マザーズ、JASDAQを含む全上場企業に広げることで、企業の取り組みを後押しする考えだ。
選定の流れは
今年度は、9月末時点で上場している全企業約3,500社の中から、26業種45社が選定された。
選定は、女性管理職比率を開示している企業の公開情報をもとに、スコアリング基準によって評価した上で、直近3か年のROE(株主資本利益率)が平均8%以上などの条件によるスクリーニングを経て決定した。
スコアリング基準の設定については、透明性を高める観点から、専門家で構成される「「なでしこ銘柄」選定基準検討委員会」を設置し、具体的な評価基準について検討を行った上で決定している。
女性の活躍を企業の成長につなげるためには、経営トップのコミットメントが特に重要であるとの観点から、平成27年度のスコアリング基準において、この点がより明確に位置づけられた。
諸外国の状況は
欧米をはじめとする諸外国においては、取締役会のダイバーシティが、コーポレートガバナンスにおける重要な要素と認識されるようになっており、年金基金などをはじめとする機関投資家が関心を強めている。
我が国においても、長期・安定的な資金調達に資することが期待されている。
(画像は「平成 27 年度「なでしこ銘柄」レポート」より)

経済産業省「平成27年度「なでしこ銘柄」を発表」ホームページ
http://www.meti.go.jp/press/2015/03/20160316002/20160316002.html