普段から着用しているスーツですが、スーツのマナーについて、実は詳しく知らない方もいるのでは?
最近はオフィスカジュアルが増え、きっちりとしたスーツを着用しなくても良い会社もありますが、改めてスーツのマナーについて確認してみましょう。
また、新社会人のみなさんは、この記事を読んで、ビジネスマナーの1つであるスーツのマナーを覚えましょう。
スーツのマナー
男女共通編
・ジャケットの着用男女とも季節を問わず、ジャケットの着用はビジネスマナーです。
夏はクールビズが取り入れられていますが、社外の人との会議や商談の際は、ジャケットを着用しましょう。
・色ビジネスの場面では、派手な色のスーツは好ましくありません。
一般的には、グレー・紺・ベージュ系の色を選びましょう。
黒のスーツは、フォーマルの場で着用されるものであり、あまりビジネス向きではありません。
しかし、真っ黒ではなく、控えめなストライプが入った黒のスーツであれば、ビジネスの場面での着用も可能です。
男性編
・ボタン2つボタンと3つボタンは、1番下のボタンを留めません。
3ボタン段返りは襟の裏に隠れている上のボタンは留めずに、中1つを留めます。
また、座るときにボタンは全て外しても構いません。
ボタンを外すことが、失礼に当たるのではと心配になりますが、ジャケットにしわが入るのを防ぐためなので、マナー違反ではありません。
・ジャケットジャケットは、肩回りでサイズを合わせます。
肩先をつまんで、1cmつまめるぐらいのものを選びます。
お腹周りはこぶし1個分の余裕を設け、着丈はお尻がちょうど隠れるぐらいで合わせます。
最近は短めの着丈が流行りですが、重要なビジネスの場面にはふさわしくありません。
・パンツ細身のパンツであれば、靴にちょうど触れる程度の裾の長さが良いでしょう。
一般的な裾幅の場合は、かかとが半分隠れるぐらいが適当です。
長すぎる裾は、だらしない印象と共に、裾が擦り切れてしまうのでやめましょう。
また、センターラインはアイロンやクリーニング店で、しっかりとつけておきましょう。
・シャツシャツの袖は、ジャケットから少しのぞく程度が良いでしょう。
本来は、シャツがジャケットの汚れを防ぐために、ジャケットよりも長めになっているのです。
シャツの裾口は、汗や皮脂などで汚れやすいので、清潔を保ちましょう。
本来、スポーツ用のシャツであるボタンダウンタイプは、重要なビジネスの場面では避けた方が良いでしょう。
・ネクタイネクタイの先は、ベルトのバックルにかかるぐらいの長さが1番理想とされる形です。
結び目の下の部分には、くぼみを作り、立体感を出しましょう。
ネクタイピンを用いると、ネクタイが固定できるだけではなく、装飾目的としても効果的です。
・靴基本的に紐靴か、モンクストラップというベルトのついた靴を選びましょう。
ローファーや外羽根式の仕様はカジュアルな雰囲気になってしまいます。
かかとが崩れていたり、汚れているものは、言語道断です。
常に綺麗に磨いておきましょう。
女性編
・ボタン女性の場合は、座る、立つに関わらず、ボタンは全て留めておきます。
・ジャケットジャケットは腰周りが隠れる程度の長さで、襟があるものの方が、きちんとした印象を持たれます。
・スカートスカートの丈は、立っているときで、膝が隠れる長さ、座っているときで、膝上10cm程度が理想です。
タイトスカートの場合は、座ったときに裾が上がってしまい、横じわが入ってしまうので、あまりタイトすぎないものを選びましょう。
・シャツサイズの合ったシャツ選びが重要です。
サイズが小さいと、胸元が引っ張られてしわができ、ボタンとボタンの間にシャツのすきまができてしまいます。
反対に大きすぎると、ジャケットの中でもたつき、しわができてしまいます。
男性と同じく、長袖を着用し、手首が隠れる程度の長さのものを選びましょう。
また襟はジャケットの中に入れましょう。
・靴、かばんオフィス内では、3cm以上のヒールのあるパンプスを履くことがマナーとされています。
しかし1日中パンプスを履いていると、足がむくみ、疲れてしまうので、通勤時は歩きやすい靴を履き、オフィスに着いたら履き替えるという手もあります。
またインナークッションが充実し、通気性の良いパンプスもあるので、取り入れてみましょう。
つま先やかかとの出ているミュールやサンダルはマナー違反とされています。
また大きなブランドロゴの入ったかばんは、派手な印象を持たれるので避けましょう。
・ストッキングスーツスタイルのときは、肌色のストッキングを着用するのが一般的であり、足を美しく見せてくれます。
まとめ
一般的なスーツのマナーをご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
業種や会社によっては、カジュアルさを取り入れるスタイルもマナー違反ではない場合もあります。
しかし、社外の人と接する場面もあるので、基本的なスーツのマナーを覚えておくことも必要です。
ビジネスシーンでは、何より清潔感が重要です。
また、サイズの合ったスーツを着用することも、相手に対しての第一印象が違います。
学生時代の「服装の乱れは、心の乱れ」という言葉にあったように、まずはスーツのマナーを心得て、清潔なスーツの着こなしをしましょう。
(画像はPixabayより)