日本での就職意欲は高いものの、就職活動の出遅れが顕著
2017年8月24日、株式会社ディスコは、2018年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生・大学院修士課程2年生)を対象に、職業観や就職活動に関する調査した結果を発表した。
調査方法はインターネット調査法、調査期間は2017年6月29日~7月17日、サンプリングはキャリタス就活2018に登録している外国人留学生3,624人で、回答数は348人だった。
なお、調査したのは、現在の日本語力/就職後のキャリアプランと出世希望ランク/就職したい企業の種類/日本での就職を希望する理由/日本企業のイメージ/就職したい企業の規模と志望業界/就職先企業を選ぶ際に重視する点/インターンシップ/就職活動開始状況/就職活動量と内定状況/企業研究をする上で必要な情報・もっと発信してほしい情報/就職活動の情報源/日本の就職活動でおかしいと思った制度や習慣/日本への留学について、の14項目。
調査結果の抜粋
就職後のキャリアプランについては、「一つの会社にこだわらず、転職などでキャリア・アップをしたい」が46.0%で最も多く、「一つの会社に定年まで勤めたい」の31.9%を上回った。国内学生と比べて、転職でのキャリア・アップや独立・起業を志向する学生の割合が高い傾向にある。
就職したい企業の種類については、「日本にある日系企業」が52.3%で最も多く、「日本にある外資系企業」の24.7%と足し合わせると8割近くに上り、卒業後も日本で働きたいと考える学生が多いことがわかる。
なお、文理別では、ともに「日本にある日系企業」が半数を超えているが、2番目に多いのは、文系では「日本にある外資系企業」であるのに対し、理系では「海外にある日系企業」であった。
また、就職活動量では、調査時点(7月)での企業へのエントリー社数が平均26.1社で同時期の国内学生(39.6社)の約6割の水準であり、企業単独開催セミナーが11.1社、合同開催セミナーでの訪問社数10.7社、学内開催セミナーは6.3社で、いずれも国内学生を下回る。
さらに、内定率は、国内学生が83.2%であるのに対し、外国人留学生は38.2%で、内定取得者も含め73.9%が調査時点で就活中だった。外国人留学生の進捗の遅れが目立つ。
(画像はプレスリリースより)

ディスコ プレスリリース
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