スケジュールから時間の使い方を分析
近年、各社では働き方改革における様々なルールが制定され、各種課題の改善に向けたツールを導入する動きが活発になっている。しかしながら、社員の時間の使い方を把握できておらず、期待していたほどの効果を得るに至っていない場合もある。そこで、株式会社野村総合研究所は、AI技術を駆使し社員のスケジュールから時間の使い方を分析して、課題を抽出し改善を図るコンサルティングサービスを開始した。
スケジュールを項目ごとに分類
同社は、時系列情報を考慮できるAIを駆使し、社員の時間の使い方を項目ごとに色分けできる技術を開発した。同技術では、各社員のスケジュールの件名から特徴を抽出し、「打ち合わせ」・「社内会議」・「移動」・「商談」等の項目ごとに分類することが可能となり、多数の社員のスケジュールが自動的に色分けされる。社員の時間の使い方を明確にすることにより、働き方が定量化され課題抽出が今までより容易となった。さらに、社員個人のスケジュールをチーム・部署単位等でも集計・分析・管理ができ、部署ごとの課題抽出も可能となった。
3つの分析機能を備えた「働き方ダッシュボード」を提供
分析結果は同社が提供する「働き方ダッシュボード」で一元管理できる。この「働き方ダッシュボード」は、「労働時間の内訳の集計」「社員の空間移動の可視化」「社員の人的ネットワークの可視化」等の3つの機能を備えており、社員のスケジュールから得た情報を多角面から集計分析することが可能。
「労働時間の内訳の集計」機能では、特定期間における社員の平均的な時間の使い方が色分けにより可視化され、個人のみならずチーム・部署単位で集計・分析することで課題の抽出が可能となる。
「社員の空間移動の可視化」機能は外出の多い社員の活動エリアを、ヒートマップ等を利用することで可視化し、テレワーク制度等の導入計画に貢献。
「社員の人的ネットワークの可視化」機能を通して、誰とどの程度打ち合わせを行っているのかを把握することができる。
同社は今後もAIを活用した新たなソリューション技術で、企業・組織が抱える課題解決に向けての支援を積極的に行っていく。
(画像はニュースリリースより)

株式会社野村総合研究所 ニュースリリース
https://www.nri.com/jp/news/2017/170804_1.aspx