グローバル転職求人倍率、発表
2016年12月27日、教育事業、人材事業、介護事業など多岐にわたる事業を手がけ、連結子会社9社を有するヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、バイリンガルのための転職・求人情報サイトDaijob.comを展開するダイジョブ・グローバルリクルーティング株式会社は、平成28年11月末時点のグローバル転職求人倍率をまとめ、発表した。
グローバル転職求人倍率とは、ビジネスレベル以上のバイリンガルを条件とする求人と、その条件を満たす転職希望者の需給バランスを算出したものであり、求人数を転職希望者数でわって求める。
新規転職希望者が全体的に減少、「情報通信業」の採用ニーズ高まる
これを職種別に見ると、最多は「電機(電気・電子・半導体)技術系」で、前月比5.01ポイント増の7.80倍。次点に、「メディカル・医薬・バイオ・素材・食品技術系」が前月比2.87ポイント増の4.57倍、これに前月比3.20ポイント増の3.75倍で「クリエイティブ(インターネット関連)」が続く。
「電機(電気・電子・半導体)技術系」と「メディカル・医薬・バイオ・素材・食品技術系」については求人数自体は前者が前月比73%、後者が前月比94%と減少しており、それにも関わらずどちらも高倍率となったのは、両者共に対象となる転職希望者が前者が前月比26%、後者が前月比35%と大幅に減少したため。
逆に「クリエイティブ(インターネット関連)」については、求人数が実に前月比250%と倍以上に増加した上に、対象となる転職希望者が前月比36%と減少したため、高倍率となり、昨年7月以来1年4ヶ月振りのTOP3入りを果たした。
11月度の職種別TOP3に共通して言えるのは、いずれも該当職種における転職希望者数が前月と比較し大幅に減少したことが原因で高倍率となったということだ。新規転職希望者数が、全体で前月比82%と大幅に減少していることの影響であると考えられる。
新規転職希望者の2013年8月からの推移を見るに、10月、11月、12月の3ヵ月間は毎年共通して減少傾向となっており、今年も同様のトレンドで推移した時、グローバル人材の転職活動は年内まで鈍化した後に、年明けから、再び活発化すると見られる。
また、業種別に見れば、最高が「製造業」の2.39倍で前月比0.25ポイント増。次点が「情報通信業」の2.03倍で前月比0.40ポイント増、これに1.63倍で前月比0.13ポイント減の「金融業,保険業」が続く。
「製造業」と「金融業,保険業」は両者共に3ヵ月連続TOP3にランクイン。今回次点の「情報通信業」については、今年10月を除く7ヶ月で2.0倍以上の倍率となっており、今年度採用ニーズが高まった業種の一つと言えるだろう。
(画像はプレスリリースより)

Daijobレポート
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