登録者の特性を的確に解析
総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社は、10月26日、人工知能(AI)によるマッチング精度を向上すべく、筑波大学と共同研究を開始したと発表した。
同社は、世界最大の人財サービス企業であるアデコグループの日本法人。今回開始された研究は、登録者の特性を的確に解析することで、精度の高いマッチングを目指すもの。筑波大学ビジネスサイエンス系・木野泰伸准教授とアデコが、共同で研究を行う。
ソフトスキルの情報を機械学習
仕事紹介において必要な情報は、「経験」「資格」など体系化・形式化・可視化ができるハードスキルと、「コミュニケーション能力」「柔軟性」など非定形的かつ可視化が難しいソフトスキルに大別できると、アデコは考える。
特にソフトスキルは、仕事紹介において非常に重要な要素となる。しかし、その範囲が多岐におよぶため、マッチングへの反映が困難だった。今回の共同研究では、このソフトスキルの情報を機械学習により解析し、求人情報との照合が行われる。この照合によって精度の高いマッチングを行い、より最適な仕事紹介を実現するという。
「キャリア開発があたりまえの世の中をつくる」
今回の共同研究では、マッチング精度の向上と同時に、仕事紹介までの時間短縮についても取り組みが行われる。短縮した時間を、専任のキャリアコーチによるキャリアカウンセリングなどに充てることで、派遣社員が職場で即戦力として活躍できるようキャリア開発を充実させる予定であると、アデコはしている。
アデコは今後も、「キャリア開発があたりまえの世の中をつくる」というビジョンを掲げ、働く人々のキャリアの開発と雇用の安定化をサポートするとしている。
(画像はアデコの公式ホームページより)

人工知能(AI)によるマッチング精度向上のため筑波大学と共同研究を開始 - アデコ株式会社
http://www.adecco.co.jp/